Clay.

蝶のように舞い蜂のように刺してはてなブログみたいに考えグーグルプラスみたいに生きたい

原田マハ「ユニコーン」

15世紀のタピスリーってことは、テーブルマナーが16世紀だから、まだギリギリ手でご飯を食べてた時代かな、と思ったが、調べ直したらどうやらイタリアからフランスに嫁いだ人がテーブルマナー本を出したのが13世紀なので、この頃にはきっと食器でご飯を食べていたのでしょうね。

燃えるような赤。そんな表現を聞くと複製を見たくなる。実物を見て、存在感を感じたい。
原田マハの物語はどこまで本物なのか、と思ったら最後に史実を元にしたフィクションて書いてあった。
ジョルジュサンドが寄稿した文章が興味深い。色んな解釈で愛されてきたのね。フランスの歴史、地方、風景。本物は地方に置いてその土地の空気と共にあるべきというサンドの考えは、作品をこよなく愛する人という感がある。
貴婦人と一角獣という小説は初耳。
これ発行がNHK出版なんだけど、何かの番組で取り上げられたのだろうか。

時を経たはかない色の調和が、いつのときも主題を甘美に彩っているって表現すごいね。すてき。

本の表紙を改めて見て、なぜ黒背景なのかと思ったけれど、件の貴婦人が浮かび上がるような意匠になっているのだなと気づく。異様さが出ている表紙、これもすてき。