Clay.

蝶のように舞い蜂のように刺してはてなブログみたいに考えグーグルプラスみたいに生きたい

「無名」

中古でまとめて買った沢木耕太郎の本のひとつ。読み終えた。


お父さんと、話し足りなかったから、お父さんの作品から人物を読み解こうとしたのかなって思った。

全くどんな話か予備知識無しで読んだら介護の話が始まって驚いた。

病室で蚊に食わせまいとしているのが痛々しく想いが伝わってくる。

周りが生かそうとする様子はきっと色んな家庭で見られる光景で、

私の親戚は亡くなる前に「順番ね」って本人も周りの人も言ってたけど

それは普段から比較的対話ができてたから、満足した対応が取れたのかなと思った。

にしても、おそらく、目の前で人が死にそうだったら、無条件に生かそうとしてしまうものなのだろうな。

死に立ち会うのって非日常だし、焦る。
でもそれは老衰で亡くなるのとは別の話だよ。

焦らなくて良いように、大事な人は大事にしたいなと思った。(それでも嫌なものが嫌なのは分かるよ)。



それにしても一合の酒と一冊の本って素晴らしい文化人。見習いたい。